我が家にメスのラブラドールレトリバーのランディがやって来たのは、上の娘が小学5年生の時でした。娘は小さな頃から犬を飼うことが夢でしたが、ちゃんとお世話が出来るまで我慢させました。

そして念願叶って娘の11歳の誕生日にランディを迎えました。
生後1カ月半の可愛いやんちゃなラブラドールレトリバーの子犬でした。
5ヶ月程は外に散歩は連れて行かず、家の中のトイレで済ませて家の中で遊ばせていました。

生後6ヶ月頃から、朝と夕方に散歩へ連れて行くことにしました。

娘も毎朝早起きして、学校に行く前に2つ年下の妹と一緒に散歩に連れて行きました。
約束通り、ちゃんとお世話してかわいがっておりました。

ところが、ランディも娘達のことが大好きで喜んでいるのですが、その表現方法が、とびかかる、ひっぱる、あま噛みするといった感じで、まだ背の低い娘たちにとってはかなり大変なことでした。

散歩に出かける時も、しばらくは、はしゃいで飛びかかるので服は破れ、泥だらけ。仕方がないので、毎日散歩用の同じ服を着て行かせることにしておりました。破れて泥だらけの服を着て散歩に行くのが
どうしても恰好悪くもし散歩中に通りがかりの人に飛びかかって怪我でもさせてしまっては大変です。

小学生の娘が、しっかりと犬を手懐けるには、どうすればいいのか悩みました。多くの本も読みましたが、なかなかいい方法が見つからず、当時はネットもありませんでしたので、電話帳で調べ、京都警察犬学校のお力を借りることにしました。

訓練をお願いすると、京都から兵庫は宝塚まで遥々来ていただきました。
するとなぜかダイニングルームの広さを見せて下さいと言われました。

ダイニングルームを見渡されたか思うと、今からここで訓練しましょうと言われました。
何の事かさっぱりわからないまま、言われる通りテーブルや椅子を片付けると、午後3時から夜の8時半までの訓練が始まりました。

私が一番驚いたのは、てっきり先生が犬を訓練するのだろうと思っていましたが、実際は小学5年生の娘に、犬の扱い方を教えておられた事でした。つまり、犬ではなく娘が訓練されていました。

リードの持ち方、犬に対する態度、褒め方、叱り方、等々、5時間半、娘もよく頑張りました。
先生のご指導通りに犬に接して行くうちに、犬の態度が変わってきました。

たった5時間半の訓練でしたが、翌日から様子がガラリと変わりました。
以前のように飛びかかる事もなくなり、ひっぱられて引きずられそうになることもなくなりました。

1ヶ月程かかるものと思っていましたので、不思議な気持ちでいっぱいでした。
娘達は中学生になっても高校生になっても、必ず毎朝夕の散歩へ連れて行きました。

犬を飼うということは、オモチャを買うこととは違うということをよくわかってくれました。
娘達が社会人になってから暫くしてランディが亡くなるまで、娘達の青春時代の良き相棒として大切な

家族の一員として、ランディがいてくれて本当に良かったと思っております。あの一日の訓練が娘にとっても、そしてランディにとっても家族にとっても、本当に有意義な時間だったと思っています。